#20 『不動産売却入札システム』リポート 第2弾! 後編

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今回の案件には売主様が居住していた古屋があったのですが、売主様の御希望もあり建物の解体を行う事になりました。これは資産価値を上げる事につながります。

また境界の確定と確定測量図の作成、隣地の塀と植栽が越境している為、覚書の作成、また道路との高低差図の作成をしていく事になりました。

そして順調に話が進み、建物の解体が完了した時点で幾つか分かった事がありました。

一つは古い浄化槽が埋まっている事が分かり撤去する事が出来ました。もう一つ地中埋設物がない事も分かりました。

これらが分かった事は、買主様に安心感を与え入札価格を押し上げる要因になります。

さらに判明した事があります。

今回の案件の土地は道路との高低差が約2mあり、この高低差を利用して鉄筋コンクリートでできている地下駐車場があったのですが、これを解体すると隣地の壁(大谷石)がこちら側の土地に約8㎝も越境していることが分かったのです。

これを撤去する事は難しいので隣地の方と覚書を交わそうとしたのですが、隣地の方に覚書への署名捺印を拒まれてしまいました。境界確認書には署名捺印をして頂けたのですが、覚書にまで署名捺印する義理は無いというのです。何度か足を運んだのですが良いお返事を頂けないまま入札日が近づいていきます。

そこで入札予定業者の中でも恐らく高額で入札して頂けるであろう業者様3社に連絡を入れ事情を説明したところ、1社には覚書が無い物件に対しては入札できないと断られてしまいました。他の2社は覚書が無くても入札します、という返事がきたうえに、そのうちの1社は覚書があろうがなかろうが入札価格に変更はないという強気な返事を頂く事ができました。

そこで越境の状況の説明と覚書が頂けるかどうか分からない旨を入札予定業者50社に説明していきました。

この説明をする過程で何社かの業者様が最低入札価格に届かない事が判明したのですが、強気な業者様がいる事もはっきりと分かりました。

そして、入札の結果は次の通りです。

○1億8千万円半ば以下(最低入札以下)11社

○1億8千万円半ば~2億円以下32社

○2億円以上~2億千万円以下6社

○2億千万円以上1社

という結果でした。

売主様も弊社も2億円を超えるのは難しいと予想しており、この結果にはとても驚きました。

直近の周辺成約事例で一番高額だった成約価格が272万円/坪です。その物件は今回の物件よりも駅に近く道路付けも良く、一般のお客様が購入しやすい土地面積です。それより5%以上も上回る価格で落札されたので本当に驚きました。

落札業者様の話としまして

①肌感覚ではあるものの、城南城西エリアの土地の価格がコロナ前よりも大幅に上昇していると感じている点

②売物件が極端に少ない点

③購入見込みのお客様がいた点

④業者様自身が自社物件のストックが

無く資金が豊富にあった為、強気の入札をしたとの事でした。

売主様にもとても喜んで頂き、とても良い取引が出来ました。

後日談ですが、売買契約の数週間後に大谷石が越境している隣地所有者様とも無事に覚書を締結する事が出来、すっきりした気持ちで決済を迎える事が出来ました。

 

不動産売却に入札システムを使うと、普通に売却するよりも手間と時間がかかります。

さらに、売買価格が高くなっても不動産仲介会社に入る手数料は数万円~数十万円しか変わりません。

不動産仲介会社としては、手間暇をかける割に実入りはあまり変わらないのです。

(弊社が売主様から頂く手数料は税込み売却価格の1.1%です)

このようなことから、ほとんどの不動産会社では入札システムに対し否定的な意見を言うでしょう。

私たちは、手間暇をかけることにより、お客様の不動産の売却価格を少しでも高額にして、お客様に喜んで頂き、信頼を頂き、長くお付き合いして頂く事が大切だと考えております。

もし、ご所有の土地(宅地、農地)を売却されるのであれば、ぜひ弊社の「不動産売却入札システム」ご利用ください。

おわり

 

 

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