#17 土地活用のご紹介 再生可能エネルギー事業「太陽光発電施設」

土地活用ご紹介の3回目となります今回は、太陽光発電所を取り上げたいと思います。

我々の生活圏でもすっかりお馴染みとなった太陽光発電施設。太陽の光エネルギーを電気に変換させる太陽光発電は、地球温暖化の原因である二酸化炭素を出さない地球に優しい発電方法です。

 

 

広大な敷地を必要とするため、採算性が極端に低い都内23区内では見ることはありませんが、少し郊外に出ればいたるところに設置されています。

ユアーズ・コーポレーションでも関東に3か所、北海道に1か所の太陽光発電所を運用しております。

太陽さえ出ていれば勝手に発電してくれる楽な商売と思われがちですが、相手は自然です、何があるか分かりません。積雪・台風・高温・落葉等々、太陽光発電の数多の障害を克服しなくてはなりません。その為各発電所と事務所は遠隔監視システムで結ばれており発電状況は勿論施設に異常があれば直ちに担当者がそれを把握できるようになっています。このように太陽光発電施設は細心の注意をもって管理されているのです。

 

どのくらいの電気を発電しているでしょうか?

今回はその施設の敷地面積と発電量および年間供給可能世帯数を報告致します。


➊ 「北海道中札内」太陽光発電所
敷地面積  2,591㎡(783坪)
年間発電量 129,161KW/h
供給世帯数  約26世帯/年


❷「山梨県大月」太陽光発電所
敷地面積  1,557㎡(476坪)
年間発電量 147,968KW/h
供給世帯数  約30世帯/年


❸ 「栃木県野木」太陽光発電所
敷地面積  4,241㎡(1283坪)
年間発電量 414,990KW/h
供給世帯数  約83世帯/年


❹「茨城県土浦」太陽光発電所
敷地面積  1,671㎡(505坪)
年間発電量 182,279KW/h
供給世帯数  約36世帯/年

例えば❸の栃木県野木の太陽光発電所が発電する414,990KW/h/年は石油に換算しますとドラム缶4,710本/年に相当します。

年間を通して一番発電量の多い月は?

 太陽が猛烈に照り付ける真夏の7月や8月が多いイメージですが、発電パネルは半導体で出来ておりは暑さに弱いという弱点を持っています。気温25度で最も効率よく発電し、それを超えると1度気温が上がる毎に0.45%発電効率が落ちていくそうです。(逆に寒さは暑さほどの影響は受けにくいとのこと)

日照時間や太陽の入射角度、気温等々を考えると夏至の時期が「発電の最盛期」のはずですが、関東では梅雨の影響が非常に大きい為その前後の時期がとなります。
そして気温の高くなる梅雨明けの7月ではなく、梅雨前の比較的涼しい5月に最大発電となるのです。

 

事業としての太陽光発電のこれから

太陽光は70%が地面や海水を温めて残り30%が宇宙へと反射していくだけです。もし地球上に照射される太陽光の全てを変換できれば、全世界の年間電気消費量をたった1時間で作ることが出来るそうです。では枯渇することない自然エネルギーである太陽光発電の事業性はどうでしょうか。

太陽光で発電された電気は、一定の期間定額で電力会社が買い取ってくれます。2012年からは「固定価格買取(FIT)制度」がスタートしました。
しかしその買取金額は毎年引き下げられています。この買取制度が出来た2009年には48円/1KWhでしたが2022年には17円/1KWhまで買取金額が下がっています。
このように売電事業としては魅力はほとんど無くなってしまいましたが、生産した電気を自己消費をすることで高い電気代を回避するという方法もあります。

いずれにしても、エネルギー資源を持たない日本においては太陽光発電のような再生可能エネルギーの拡大は避けてはと売れない問題です。今後も土地活用の一つの選択肢として注視していく必要があると思われます。

 

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