#015 コロナ発生から3年目に突入! 今年は賃貸繁忙期への影響大‼  

今年の繁忙期の様子

2020年初頭から続く新型コロナウィルスの影響により私たちの生活が大きく変わったように「賃貸経営」の常識も変ってきています。

大学の授業はリモートとなり、通学の必要が大幅に減り学生が都内に住まいを確保する必要性がなくなりました。
また、外国人の入国制限も永く続いていて、ビジネス目的で来日し都内の賃貸を探す海外からの反響は皆無となっています。

このような人たちの多くは単身者で、ほとんどの方が間取りはワンルームを希望されます。

年明けの1月から3月は賃貸業界は繁忙期となります。例年であれば人気が集中するワンルームですが、今年はそのワンルームがなかなか成約件数が伸びない状況です。 

(投資用マンションの多くはワンルームタイプの間取りですので、投資されているオーナーさんは空室が確実に埋まるかどうか気が気ではないと思います)

 しかしその一方で、2LDKや3LDKのように複数の個室があるファミリータイプの物件は堅調傾向が続いております。

テレワークなどにより自宅で仕事をするケースが増え、今までの間取りではスペース的に難しくなった方が多くいらっしゃいます。中にはご夫婦でテレワークという方も珍しくなく、それぞれが仕事用に個室が必要となったケースもありました。

このようなことから、現時点では新型コロナウィルスの賃貸市場への影響はプラスとマイナスに作用しているように見えますが、2021年には東京の人口が26年ぶりに減少したことなどを考慮いたしますと、明らかにマイナスに影響していると思われます。

 

これからの賃貸経営に必要なもの

前述しましたように新型コロナウィルスの賃貸市場に与える影響は大きいのですが、都市としての東京の価値が落ちたわけではありません。

経済分野において近年では元気のない日本ですが、都市単位でみた東京は今でも世界都市ランキングでベスト3に入ります。まだまだ魅力たっぷりの都市と言えます。国際都市としての「東京」のブランド力はこの先しばらくは続くものと予想されます。(残念ながら長期的には徐々に落ちていくと思いますが…)

そのような都市「東京」の土地活用としてアパート・マンション経営の有効性については今更述べるまでもありません。

しかし、このまま日本の人口減少が続くようであればいくら東京が一極集中の恩恵を受けているとはいえ、このまま安泰というわけにはいかないでしょう。

加えて今の状態が一過性のものなのかどうかは現時点で判断することはできませんが、いずれにしてもこの一年以内に賃貸市場の全てがコロナ発生前の状態に戻ることは難しいと覚悟しなくてはなりません。

いずれにしても、賃貸物件所有者の方々はこの厳しい状況を勝ち抜いていかなければなりません。

今までは空室になっても、「なんだかんだ東京では募集さえしておけばいつかは入居者が決まる」「最悪ほんの少し賃料を下げれば大丈夫」という考えもあったと思います。実際なんとかなってきました。しかし、これからは本気で物件に競争力をつける(差別化を図る)ことが必要となります。

今までもさんざん言われてきたことではありますが、現状を維持するために〝設備を充実させる〟〝清潔感のあるものにリニューアルする〟等々お客様にアピール出来る具体的な差別化を図らなければ確実に淘汰される時代が来ます。

このブログでも賃貸物件の差別化について取り上げていきたいと思います。

 

今年の繁忙期につきましては、4月になりましたら、あらためて考察してみたいと思います。

 

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